意外と長い・・・約3万歩、天理駅から桜井駅までを歩く。
近鉄のハイキングマップ「山の辺の道1~3」を片手に初秋の大和路を歩いてみました。
天理駅を8時30分に出発し、桜井駅14時到着。思った以上に登り下りが続きますが、途中に見どころが多く、のどかな景色とともにもっとゆっくり歩けばよかったと思う速足ペースで所要時間は5時間半、できれば7時間くらいは見た方がよいでしょう。
天理市は日本有数の宗教都市で、駅構内には信者の方たちが団体で来られるときに利用する団体専用改札があったり、いたるところに全国の信者の方々のための宿泊施設や天理教関連の施設があります。
山野辺の道の出発点は、駅前広場の向かいにあるアーケード商店街で、お土産屋さんや日用品店、宗教関係の品物を扱う店などがある長い商店街を抜けると、左に天理教の本部があります。朝から大勢の信者の方々がお勤め( お祈り?)をしておられました。
道しるべはしっかりとしていますが、万が一道を間違えても石上神宮に向かえば間違いありません。
石上神宮は、日本屈指の古い神社ですが、伊勢神宮や熱田神宮のような大きな神社ではありません。山のふもとにある静かな落ち着いた神社で、境内には多くの御神鶏(鶏)が放し飼いされています。
石上神宮からは山麓の道を進みます。
コース案内標識は、たまに「山の辺の道」以外の施設も案内しているので、ほかに標識は見当たらないかなど、しっかりと行き先を確認しましょう。
内山永久寺は、かつて大変立派なお寺だったらしいですが、今は池があるだけです。
のんびりした山麓の道は、東海自然歩道でもあり、道中には何か所もきれいに管理されたトイレがあります。
観光農園をすぎると「夜都伎神社」
竹之内環濠集落に入ると斜面に沿って古い立派なお宅が何軒もあります。環濠集落とはお堀に囲まれた集落で、この辺りには何か所かありますが、お堀は一部残っている程度です。
続いて萱生環濠集落。このあたりから古墳があちらこちらに残っていますが、表示が無いとこんもりとした山にしか見えません。
やがて長岳寺の案内があります。長岳寺は空海が開いたとされる真言宗のお寺で、かつては塔中四十八ヶ坊、衆徒三百余名を数える大寺院でしたが、現在は静かな落ち着いた花の寺となっています。
ぜひ拝観料を納め、重要文化財の建造物群や仏像、工芸品などを見学させていただくことをお勧めします。
右手に天理の町並みを見下ろしながら歩くと相撲神社があります。神社といっても、鳥居と小さな社、関取の像があるだけなので見落とさないようにしましょう。
薄暗い小道を歩くとやがて桧原神社につきます。
こちらは大神神社の境内ですが、大神神社本殿と勘違いするかもしれません。さらに進むと赤い鳥居のある池に市杵島姫神社、三輪山登拝受付のある狭井神社へ。
神聖な大神神社境内には、多くの摂社・末社があります。
やがて大神神社拝殿に着くきますが、ここまで来るとさすがにお参りに訪れる方で賑わっています。
大神神社は大神とあるように神様の中の神様で、古事記や日本書紀にもその存在が記されている由緒ある神社です。
体力的に無理なら、ここから三輪駅にエスケープしましょう。
桜井駅には、平等寺、金屋の石仏、旧街道の雰囲気ある町並みを過ぎ、桜井駅への案内標識に沿って進みます。
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