熊野三山(くまのさんざん)は、熊野本宮大社、熊野速玉神社、熊野那智大社の3つの神社の総称で、この三社を詣でる道熊野古道とともに2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。
また、神仏習合の過程で熊野那智大社と密接な関係を持つようになった寺院「青岸渡寺(せいがんとじ)」及び「補陀洛山寺(ふだらくさんじ)」の二寺、三重県熊野市にあり、熊野三山の元ともいわれる花の窟(はなのいわお)神社も世界遺産に登録されています。
花の窟(はなのいわお)神社
神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵で、こちら花窟神社(花の窟神社)は日本書紀にも記されている日本最古の神社です。
花の巌神社HP
近くには、絶景の「鬼ケ城」と「七里の御浜」があります。
七里の御浜
熊野市から紀宝町に至る約22Km続く日本で一番長い砂礫海岸
鬼ケ城
隆起と風化と波の浸食によって生じた自然の芸術で、熊野灘に面して延々1Km続く、国の名勝・天然記念物。山頂には、戦国時代の城跡があり、熊野古道・松本峠と連結するハイキングコースが整備されています。鬼の見晴台といわれる展望台からは、熊野灘が一望
熊野速玉大社
熊野速玉大社は、新宮市の中心地に面し、すぐ横に熊野川が流れています。
新宮(にいみや)”とも呼ばれ、その元宮となる神倉神社は、熊野三山に祀られる熊野権現が降臨した聖地と伝えられています。
熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神としており、境内には神木とされる天然記念物の「ナギの木」の大樹があります。
現在の社殿は明治16年9月に炎上し、その後再建されたものです。熊野本宮大社の主祭神は家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)。熊野三山はそれぞれの主祭神を相互に祀ることで連帯関係を結んでいます。
青岸渡寺と那智の滝
神仏習合の過程で熊野那智大社と密接な関係を持つようになった寺院「青岸渡寺」及び「補陀洛山寺」の二寺も、熊野那智大社とともに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されています。
青岸渡寺は西国三十三所霊場の第一番札所として、補陀洛山寺は補陀落渡海信仰で知られた寺院です。
(田辺市熊野ツーリストビューローより)
熊野那智大社
那智山の中腹に鎮座し、那智大滝(那智の滝)に対する原始の自然崇拝を起源とする神社。
熊野三山の一つとして熊野十二所権現を祀るが、当社では那智大滝を神格化した「飛瀧権現」を加え十三所権現とも呼ばれています。
社殿は熊野本宮大社や熊野速玉大社のように横一列に並ばず、三所権現をはじめとする主要五社殿と八社殿及び御県彦社が矩折して配置されています。(田辺市熊野ツーリストビューローより)
熊野那智大社ホームページ
熊野那智大社と青岸渡寺への長い参道
熊野本宮大社
かつては、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる中洲にあったのが、明治22年の洪水により現在地へ社を移築したものです。
門をくぐって、向かって左手の社殿が牟須美(むすみ)・速玉(はやたま)の両神。中央は主神の家津美御子神(けつみみこのかみ)。そして右手は天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。熊野本宮大社ホームページ
参道入口の鳥居から158段の石段
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