美江寺宿・赤坂宿・垂井宿・関ケ原宿・今須宿ガイド|ツナッチの「中山道」を行く

岐阜県

中山道 美濃(岐阜)

今回は、美江寺宿・赤坂宿・垂井宿・関ケ原宿・今須宿と5つの宿場町を動画を交えて紹介します。

美江寺宿(みえじ)|岐阜県瑞穂市

河渡宿から4.7キロ 赤坂宿へ8.7キロ
人口582人 家数136軒 本陣1 脇本陣0 旅籠11

岐阜県瑞穂市にある中山道美江寺宿は、東に長良川の「河渡の渡し」と、西に皇女和宮ゆかりの小簾紅園がある揖斐川の「呂久の渡し」を控えて栄えた町だ。
大雨による川の氾濫に苦労した地にあった。1637年に開宿した時は本陣、脇本陣、旅籠も無かったが、通行人の増加により1639年に加納藩によって本陣が建てられた。うだつのある家が残り、美江神社でL字型に屈曲する街並みに宿場らしい風情を感じる。

・美江寺の一里塚
・美江寺本陣跡
・小簾紅園 HP
・呂久の渡し HP
・青木の一里塚

美江寺宿

美江寺宿

岐阜県大垣市にある中山道赤坂宿に向かう途中にある呂久地区は、大正時代に揖斐川の河川改修が行われた結果、対岸の集落になってしまったが、細い路地に「渡し場跡」や「小簾紅園」、石積家屋など見どころがたくさん残っている。

美江寺宿

美江寺宿

赤坂宿(あかさか)|岐阜県大垣市

美江寺宿から8.7キロ 垂井宿へ5.3キロ
人口1129人 家数292軒 本陣1 脇本陣1 旅籠17

赤坂宿は旧杭瀬川の「赤坂港」や谷汲山の巡礼でにぎわった宿。
赤坂港からは名産の石灰や米、木材などが伊勢湾経由して各地へ運ばれた。赤坂港や本陣跡公園が整備され、うだつの上がる家並みが続く。

・赤坂港跡
・本陣跡
・旧清水家住宅
・谷汲街道道標

赤坂宿

赤坂宿

赤坂宿

赤坂宿

赤坂から垂井へ向かう途中に「青墓」という変わった地名の集落を通る。古くから開けた地で、巨大な前方後円墳「昼飯大塚古墳」や「遊塚古墳」がある。西部にある青野地区には、律令時代の「美濃国分寺跡」があり、当時は美濃地方の中心だったことが偲ばれる。垂井宿入り口には「中山道」と尾張を結ぶ「美濃街道」の追分があり、「美濃街道」の方には松並木が残る。

垂井宿(たるい)|岐阜県不破郡垂井町

赤坂宿から5.3キロ 関ケ原宿へ5.4キロ
人口1179人 家数315軒 本陣1 脇本陣1 旅籠27

垂井宿は中山道と美濃路の追分を控え、南雲大社の門前町として賑わった町である。
「東の見付け」を過ぎ、「旅館亀丸屋」の前の桝形を進むと古い家並みが続く。一里塚や現存する旅籠(今はお休み処になっている)、街道以外にも南雲大社の石鳥居や「垂井の泉」など見どころが多い。

・旅籠亀丸屋
・紙屋塚
・垂井の泉
・南雲大社の石鳥居

垂井宿

垂井宿

垂井宿

垂井宿

垂井宿から関ケ原宿へは国道21号と並行する旧道を進む。垂井の一里塚を過ぎ、国道北側の旧道を進むと六部地蔵公園があり休憩できる。ここから続く「野上の松並木」は県の重要文化財として保護されており、今も旅人に日陰を提供してくれている。野上集落は、垂井と関ケ原の間の宿で、ゆるくカーブする道沿いに古い家並が続く。

垂井宿 垂井宿

関ヶ原宿(せきがはら)|岐阜県不破郡関ヶ原町

垂井宿から5.4キロ 今須宿へ3.9キロ
人口1389人 家数269軒 本陣1 脇本陣1 旅籠33

岐阜県関ケ原町にある中山道関ケ原は今も昔も交通の要衝だ。
町は「関ケ原の合戦」で売り出しており、JR関ケ原駅前を始め、いたるところに戦国武将の陣跡や合戦地の案内看板がある。歴史博物館の名称も「関ケ原古戦場記念館」だ。中山道の痕跡はほとんどないので、冷遇されているのはわかるが、せめて矢印でよいので経路案内表示くらいは欲しいところだ。
右下は本陣跡だがその案内表示や説明版はない(写真は木の説明)。

・脇本陣跡

関ケ原宿

関ケ原宿

関ケ原から今須へは今須峠を登る。国道から右に中山道は分かれるが、「大谷吉継陣跡」の大きな案内看板はあっても、今須峠や中山道の案内がないのに腹が立つ。(探したが、ひょっとすると小さすぎて目に入らなかったかも)今須峠の手前は「山中立場跡」がある間の宿だ。
壬申の乱で川が血で黒くなったといわれる「黒血川」を渡ると今須峠に入る。
峠を越えると国道を渡り今須宿だが、やはり案内看板はない。

今須峠今須峠

今須宿(います)|岐阜県不破郡関ヶ原町

関ケ原宿から3.9キロ 柏原宿へ4.0キロ
人口1784人 家数464軒 本陣1 脇本陣2 旅籠13

今須宿は中山美濃路の最西端の宿場で、「問屋場」や常夜灯がある落ち着いたたたずまいである。

・問屋場跡
・常夜灯
・妙応寺

今須宿

今須宿

岐阜県関ケ原町にある今須宿から滋賀県米原市の柏原宿へ向かう途中にある、小さな水路が美濃の国と近江の国の境界である。
この水路を挟んで両国に建つ旅籠の客同士が、夜中に部屋の中から水路を挟んで話ができたことから、「寝物語の里」と呼ばれている。

今須宿

動画で楽しむ美江寺宿・赤坂宿・垂井宿・関ケ原宿・今須宿

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