中山道 美濃(岐阜)
今回は岐阜県御嵩町の中山道御嵩宿から可児市の伏見宿を通って美濃加茂市の太田宿の入り口までを紹介します。
御嵩宿(みたけ)|岐阜県可児郡御嵩町
細久手宿から11.8キロ 伏見宿まで3.9キロ 人口600人 家数66軒 本陣1 脇本陣1 旅籠28
御嵩宿は古来より願興寺の門前町として栄え、中山道開通後も木曽川水運の商用港「兼山湊」に近いことから大きな賑わ合いをみせていた。
本陣は残っていないが、商家の竹屋が現存し無料公開している。
ちらほら古い家もあり、緩くカーブした街並みが宿場だったことを思い起こさせる。図書館に併設された中山道みたけ館は、わかりやすく中山道や宿場の特徴を紹介しており、入場無料の施設としては充実した展示である。なお、願興寺は別名「蟹薬師」とも呼ばれ、可児群の名前の由来と言われる。
御嵩宿を出た後に1軒うだつのある家があるが、国道21号い出ると国道の左右の脇道となって行ったり来たりするだけで、国道沿いに「鬼の首塚」と「大庭の常夜灯」「比衣の一里塚」があるくらいで、ほとんど見るべきものはない。
伏見宿 (ふしみ)|岐阜県可児郡御嵩町
御嵩宿から3.9キロ 太田宿へ7.9キロ 人口485人 家数82軒 本陣1 脇本陣1 旅籠29
伏見宿はもともとは御嵩と太田の「間の宿」だったが、木曽川の渡しが土田から今渡に移動し、土田宿が廃止になったため新設された。木曽川水運の「新村湊」が近く、賑わいを見せていたが、現在は面影はなく、古い家が数軒残るのみである。
伏見宿から太田宿への道中は、美濃路の中でも最も面影がなく、国道旧21号とバイパスを行くことになる。
「碓氷峠」「木曽の梯」「太田の渡し 」が中山道の3大難所だったが、その「太田の渡し」は、現在の太田橋下流の可児市今渡側に石畳が残る。
なお、「太田の渡し」ができる以前は、名古屋と中山道を結ぶ上街道との合流地点の可児市土田に宿場と渡しがあった。今も古い街並みが現存する。
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