丸岡城は、福井県福井市の北部、坂井市丸岡町霞に位置する、北陸地方で唯一の現存天守の平山城です。
別名の「霞ヶ城」の名の由来は、合戦時に大蛇が現れて霞を吹き、城を隠したという伝説によりますが、最近は桜吹雪に城が霞むそうです。
近世に山麓部分が増築され、周囲に五角形の内堀が廻らされていましたが、今はほとんどが埋め立てられています。
最初に天守閣が建てられたのは1576年で、最近まで犬山城とどちらが一番古い現存天守か競っていましたが、国宝指定を目指したた最新の研究によって、江戸時代初期の寛永年間(1628年)に現在の天守が作られたことが明らかになり、論争に終止符が打たれました。
天守は国の重要文化財に指定され、野面積みの石垣が残っています。
現在見られる天守は、1948年の福井大地震によって倒壊した後、1955年に部材を70%以上再利用して組み直して修復再建されたもので、瓦には寒さに強く加工しやすい福井県産の笏谷石が使われています。
独立式望楼型2重3階で、通し柱がなく、1階が2階と3階を支える支台となっており、内部の階段は62度と急勾配
入場料 450円(天守と資料館、一筆啓上日本一短い手紙の館に入場できる)
※日本一短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」で有名な「お仙」が、後に初代丸岡城主であったことから、資料館を作り「一筆啓上賞」を募集したりして町おこしをしている。
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車で20~30分程度で行ける竹田地区に、福井県最古の民家「千古の家」(予約制の古民家カフェ)がある。建築様式から中世末から江戸初期の建築で内部を有料で公開しているので、一緒に訪れたい。
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