今回は近鉄「飛鳥」駅から「高松塚古墳」「鬼の雪隠」「鬼のまな板」「キトラ古墳」を見学して隣の「壺阪山」駅まで歩いたコースの紹介です。
「飛鳥」駅へは、名古屋や京都方面からは近鉄利用で「大和八木」・「橿原神宮」乗換で2駅目、大阪からは近鉄「阿部野橋」駅から急行利用、乗り換えなしで行くことができます。
飛鳥駅前に案内看板がありますが、あまり役に立ちませんのでマップアプリを利用した方がよいでしょう。また、駅前のレンタサイクルを利用すれば詳しい地図がいただけますが、坂が多いうえに飛鳥駅に戻らないといけません。
飛鳥駅前をまっすぐ進み、道の駅のある交差点を右折、50メートルくらい先の細い道を左折します。あとは、標識に沿っていかにも飛鳥といった雰囲気の道を行きます。
やがて、高松塚古墳のすぐ下の畑にたどり着きます。ここから先は「国営飛鳥歴史公園」高松塚周辺地区になり、入場無料の「高松塚古墳壁画館」や歴史体験学習施設「飛鳥歴史公園館」「高松塚古墳」があります。
メインの高松塚古墳は西暦700年前後に作られた直径約20メートル高さ約5メートルの小さな古墳で、この頃は、古墳時代後期にあたり、古墳の規模が小さくなっているそうです。
「高松塚古墳壁画館」では復元した壁画や、発掘・復元作業の様子が展示されていますが、描かれた内容は解説があってもよくわかりません。
飛鳥歴史公園館は体験施設で、ここから田んぼの道を約10分で「鬼の雪隠」と「鬼のまな板」があります。
「鬼の雪隠」も「鬼のまな板」も、ともと古墳の石棺式石室の一組の石材であったらしいです。
再び。飛鳥歴史公園を通り抜けてキトラ古墳に向かいます。
途中にある文武天皇 檜隈安古岡上陵
キトラ古墳へ向かう道
雰囲気の良い道を15分ほど歩くと「国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区」の「キトラ古墳体験館四神の館」につきます。こちらは、キトラ古墳やキトラ古墳壁画について楽しく学ぶ体感型の施設で入場無料です。古墳内の壁画に描かれた東西南北4方を守る四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)の姿がみごとに再現されています。
キトラ古墳
キトラ古墳から壺阪山駅までは下り坂を約15分。街道の雰囲気がしっかりと残る道を過ぎると駅に到着します。
すべての見学時間・移動時間を含めてゆっくりペースで徒歩4時間くらいでした。
壺阪山駅前の道は「土佐街道」といって、とても趣のある街道で、歴史ハイキングコースにも利用されています。全盛期に500軒もの商家や町家が立ち並んでいたそうで、今なお連子格子を持った家や武家屋敷が、当時の雰囲気を伝え、江戸時代の風情を残す街並みが残っています。
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