「これより南 木曽路」の碑から贄川宿、間の宿「平沢」を行く

長野県

「これより南 木曽路」の碑 桜沢間の宿の近く 国道19号に隠れるようにある

塩尻市内を流れる奈良井川に注ぐ桜沢(境沢)に、一つの橋がかけられている。この橋は、尾張藩と松本藩との境に当たり、「お境橋」と呼ばれた。
「是より南木曽路」の碑は桜沢の集落に住んでいた百瀬栄氏によって、このお境橋の南西のたもとに、昭和15年に建立された。

贄川宿関所

長尾の県塩尻市にある中山道贄川宿は、木曽路を北から入る最初の宿場である。
宿場の規模は木曽十一宿中最小であるが、尾張領木曽谷の重要な防衛拠点であった。
贄川駅から国道を数百メートル先に行くと案内表示があり、そこに復元された石置き屋根の贄川関所(福島の副関)は木曽の建物らしい雰囲気がある。
この関所は、「軽き御関所」ともいわれ、福島関所の「添え」としての付属の関所であった。
手形改めや、貴重な木曽檜を使った曲物や漆器、それに木材の不正な移出などを取り締まる白木改めが行われていた。残念ながら街並みは大火事で宿場の面影はない。

唯一残った町家「深澤家」

間の宿「平沢」

長野県塩尻市南部、木曽の山あいにある漆工町・木曽平沢は、江戸時代は曲げ物、明治以降は漆器の生産地として栄えてきた。漆工町として、全国初の重要伝統的建造物群保存地区に選定を受けた町並みは、江戸時代の建築ではないが、漆器で栄える街並みをよく伝えている。

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